平成28年度 野島病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 15 38 77 106 340 533 627 207
平成28年度中に当院を退院された患者数を、10歳刻みの年齢階級別に集計しています。
地域密着型で地域医療連携の中隔を担う病院として、2歳~90歳以上の高齢の患者様まで幅広い患者様を受け入れています。入院患者総数1.951人の内、80歳~89歳の入院患者様が627人と最も多く。60歳以上の入院患者割合は87.5%でした。また、80歳以上の入院割合は42,7%でした。また、100歳以上の患者様が4人おられました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
0400801499x001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア1 16 28.81 23.34 0.00 85.38
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 15 28.53 17.95 0.00 85.07
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 10 34.80 21.25 10.00 82.50
0400801499x002 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア2 15.29
0400801499x003 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なしA-DROP スコア3 17.43
肺炎による入院が多く、高齢者に多い「飲み込む機能」と関連した誤嚥性肺炎の患者様が多くなり、自宅に直接退院できないことが在院日数、転院率に反映されているようです。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴うもの(内視鏡下によるものを含む。))等 手術・処置等2なし 17 12.24 11.57 0.00 62.59
100130xx97x0xx 甲状腺の良性結節 手術あり 手術・処置等2なし 10 7.70 8.00 0.00 62.50
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術・処置等2なし 9.27
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12.84
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術・処置等2なし 6.59
乳房悪性腫瘍に対してセンチネルリンパ節生検を併用した腋窩リンパ節郭清省略を標準術式とし、根治性と共にQOLや整容性の高い乳房温存性手術が増加しています。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xx0x 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 副傷病なし 26 43.00 20.57 3.85 80.77
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 21 91.76 27.63 4.76 78.90
160980xx99x0xx 骨盤損傷 手術なし 手術・処置等2なし 20.45
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 26.26
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 24.42
高齢者の脊椎圧迫骨折や大腿骨近位部骨折による救急入院される患者様が多く、リハビリテーション継続のため平均在院日数が伸びる傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 副傷病なし 47 18.34 9.87 0.00 79.02
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 27 46.48 16.73 0.00 79.74
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 16 2.88 3.25 0.00 76.56
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 14 2.93 3.20 0.00 68.21
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 31.79 16.70 0.00 78.14
頭蓋内損傷や地域性から高齢者の脳卒中の入院患者様が多く、リスク管理下によって日常生活の動作向上や社会復帰を図っていただけるよう発生早期から積極的なリハビリテーションを開始して治療を行っています。また、地域連携パスの活用により連携して治療を行っています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020200xx99x4xx 黄斑、後極変性 手術なし 手術・処置等24あり 2.49
020110xx99xxxx 白内障、水晶体の疾患 手術なし 2.61
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり片眼 9.15
白内障はDPC分類に反映されないので、黄斑疾患の症例が占めています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 26 37.15 16.54 7.69 71.50
010060x2990400 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 16 42.69 20.18 0.00 80.94
010230xx99x00x てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 14 10.43 7.12 0.00 51.93
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 16.73
010090xxxxx00x 多発性硬化症 手術・処置等2なし 副傷病なし 13.92
発症3日以内の急性期脳梗塞が最も多い疾患となります。脳梗塞は身体に後遺症を残す疾患となりますので、維持期・慢性期の治療が必要になるので、当院には計画管理病棟として回復期リハビリテーション病棟や維持期管理を担う介護施設を併設しており転院率が高くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 12.84
110070xx02020x 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし 7.85
11002xxx97x0xx 性器の悪性腫瘍 手術あり 手術・処置等2なし 14.64
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 7.44
11004xxx97xxxx 尿道・性器の良性腫瘍 手術あり 6.55
慢性腎炎疾患や膀胱悪性腫瘍に対する手術が高い割合を占めています。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 21.25
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 9.08
060140xx99x00x 胃十二指腸潰瘍、胃憩室症、幽門狭窄(穿孔を伴わないもの) 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 9.06
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし 12.43
010290xxxxxxxx 自律神経系の障害 5.58
消化器疾患に対して内視鏡による早期発見、早期治療を実施して、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による低侵襲でQOLを損なわない内障鏡的治療を実施しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 13 7.23 6.82 0.00 62.46
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 13 13.77 7.61 0.00 68.38
060210xx99000x ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 副傷病なし 11 6.64 9.08 9.09 73.00
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 手術なし 7.89
060035xx99x40x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし 4.24
胆嚢疾患に対してだけではなく、悪性疾患に対しても積極的により低侵襲な腹腔鏡下手術を取り入れております。また、当科のがん診療においては、鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院として地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。

○平均在院日数(自院)
病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
○平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている平成 28 年度における全国の DPC 対象病院の在院日数の平均値です。ただし、在院日数から外泊日数が除かれた数値になります。当院は、急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、慢性期病棟を有するケアミックス病院であり、DPC対象病棟以外の在院日数を含んだ数値となっております。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 7
大腸癌 11 16 1 7
乳癌 11 14 1 7
肺癌 1 7
肝癌 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは罹患率の高い5つの癌(胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、肝癌)のことを言います。
この5大癌と呼ばれる5つの代表的ながん疾患である胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌の診療情報指標です。当院のがん診療においては、鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院としてがん診療をしています。地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。
自施設や他施設などにおいて当該腫瘍の診断を受け、初回治療を実施した患者数となります。なお、初回治療とは、「がん」に対して初発時に計画された一連の治療及び緩和治療を言い、他施設からの診断・治療も含みます。「がん」がどのくらい進行しているかをUICC 第7版で病期ステージ分類をしています。 再発とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了、寛解後に局所再発や遠隔転移を来した場合を再発として集計します。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 56 39.48 82.50
重症 16 45.88 82.88
超重症
不明
市中肺炎とは、在宅で日常生活を送っている人に起こる肺炎です。重症度は、年齢、脱水の有無、動脈血酸素飽和度、意識状態、血圧の5つの因子により分類されます。重症になるにつれて高齢者の割合が増えてきます。当院の症例患者数を見ると、中等症・重症が全体の88.9%を占めています。年齢層が高くなるほど重症度も高くなり、平均在院日数も長くなる傾向です。日常生活をされていて発症した肺炎で、市中肺炎の重症度指標です。

○平均在院日数(自院)
病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
○平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている平成 28 年度における全国の DPC 対象病院の在院日数の平均値です。ただし、在院日数から外泊日数が除かれた数値になります。当院は、急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、慢性期病棟を有するケアミックス病院であり、DPC対象病棟以外の在院日数を含んだ数値となっております。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内
その他
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 3日以内
その他
I63$ 脳梗塞 3日以内 197 77.52 78.67 3.90
その他 34 39.59 76.50 0.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他 24 8.00 76.42 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内
その他
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> 3日以内
その他
I679 脳血管疾患,詳細不明 3日以内
その他
【ICD】とは、死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO)において定められた分類です。正式には「疾病及び 関連保健問題の国際統計分類」といいます。異なる国や地域から、異なる時点で集計された死因や疾病のデータの記録、分析、比較を行うために国際的に統一した基準で設けられた疾病コード分類です。
データを集める上で重要なことは、一定のルールと基準が示されていることです。ICD は多くの原則とルールが定められているため、時系列の比較や国際比較が可能となり、 一般疫学全般や健康管理のための標準的な国際分類となっています。ICD を用いることで全ての傷病名を分類することが可能となるため、死因統計や疾病統計などへの使用に適しているために、医療機関における診療記録の管理などに活用されています。また、平成15年度より急性期病院を中心に導入されたDPC/PDPS(診断群分類 による1日当たり包括支払い方式)に利用されました。
このICD-10の基準に従って脳梗塞などの脳血管疾患で入院された患者様を病態の種類別に分類して集計しています。 【脳梗塞】とは、脳に栄養を与える動脈が閉塞や狭窄を起こすことにより、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(梗塞)してしまったものをいいます。脳梗塞が起きやすいのは高齢者ですが、他の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、ストレス、喫煙、大量飲酒、脱水、肥満などは、いずれも生活習慣に関係したものです。 脳梗塞の予防は、医師の指導に従って治療すべき生活習慣病を早めに治すことが大切です。
当院では脳梗塞疾患が全体の87.5%を占めています。また、発症3日以内の急性期脳梗塞が最も多い疾患となり全体の76.9%を占めています。脳梗塞は身体に後遺症を残す疾患となりますので、維持期・慢性期の治療が必要になるので、当院には計画管理病棟として回復期リハビリテーション病棟や維持期管理を担う介護施設を併設しており地域連携パスを活用して連携されており、医療・介護に継ぎ目のない脳卒中医療を施行しております。

○平均在院日数(自院)
病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
○平均在院日数(全国)
厚生労働省より公表されている平成 28 年度における全国の DPC 対象病院の在院日数の平均値です。ただし、在院日数から外泊日数が除かれた数値になります。当院は、急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期リハビリテーション病棟、慢性期病棟を有するケアミックス病院であり、DPC対象病棟以外の在院日数を含んだ数値となっております。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
K386 気管切開術
K083 鋼線等による直達牽引
K300 鼓膜切開術
K654 内視鏡的消化管止血術
胃瘻造設術は、脳疾患により嚥下機能が低下したり誤嚥性肺炎を繰り返して経口摂取困難となった患者様に行われ、経皮的胃瘻造設術の症例数が多く、術前・術後の日数が長期になる傾向です。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4764 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴う)) 12 1.17 7.50 0.00 61.67
K4611 甲状腺部分切除術、甲状腺腫摘出術(片葉のみ) 10 1.00 5.70 0.00 62.50
K4631 甲状腺悪性腫瘍手術(切除)
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない)
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わない))
乳房の悪性腫瘍に対して施行される乳房部分切除術が多く、乳房悪性腫瘍に対してセンチネルリンパ節生検を併用した腋窩リンパ節郭清省略を標準術式とし、根治性と共にQOLや整容性の高い乳房温存性手術が増加しています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(肩甲骨,上腕,大腿) 17 10.18 75.41 5.88 78.65
K0821 人工関節置換術(肩,股,膝) 12 1.25 47.25 0.00 71.83
K0811 人工骨頭挿入術(肩,股)
K0462 骨折観血的手術(前腕,下腿,手舟状骨)
K0732 関節内骨折観血的手術(胸鎖,手,足)
平均年齢から高齢者の骨折が多いことが分かります。手術後の継続リハビリは、院内にある回復期リハビリテーション病床で実施している為、術後日数が長くなる傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 50 1.18 17.34 4.00 79.38
K164-4 定位的脳内血腫除去術 12 0.67 160.33 16.67 64.75
K178-4 経皮的脳血栓回収術 10 0.10 116.40 0.00 81.00
K1643 頭蓋内血腫除去術(開頭)(脳内)
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
慢性硬膜下血腫は高齢者の頭部外傷後に発症することが多い疾患で、穿孔洗浄術の症例数が多いです。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 349 3.82 1.81 0.29 76.24
K2762 網膜光凝固術(その他特殊なもの(一連につき))
K2682 緑内障手術(流出路再建術)
白内障に対する水晶体再建術の症例数が多く、県内でも症例数が高い施設として安定した成績をおさめています。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 14 86.21 176.07 14.29 82.93
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術
K7981 膀胱結石,異物摘出術(経尿道的手術)
胃瘻造設術は、脳疾患により嚥下機能が低下したり誤嚥性肺炎を繰り返して経口摂取困難となった患者様に対して行う胃瘻造設術の症例数が多く、施行目的としては、胃瘻造設を目的に入院される患者様、他疾患で入院されておられる患者様の経口摂取状態や退院後のケアの検討により実施されています。術前・術後の日数が長期になる傾向です。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036ロ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(その他のもの)
K797 膀胱内凝血除去術
K802 膀胱腫瘍摘出術
K814 外尿道口切開術
K8272 陰茎悪性腫瘍手術(陰茎全摘)
最も多い手術は表在性膀胱癌に対するTUR-BT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)で、開腹術と比べて尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除するため、患者様のお体に負担の少ない治療法を施行しています。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7212 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm以上)
K533-2 内視鏡的食道・胃静脈瘤結紮術
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層)
K6534 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(その他)
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満)
手術室で実施される術式症例では無く、造影撮影下に実施されたり、内視鏡下で実施されています。消化器疾患に対して内視鏡による早期発見、早期治療を実施し、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による低侵襲でQOLを損なわない内障鏡的治療を実施しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 30 3.33 10.13 3.33 67.77
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 17 1.35 7.76 0.00 67.41
K7432 痔核手術(脱肛を含む)(硬化療法(四段階注射法)) 15 0.27 1.67 0.00 61.07
K6335 鼠径ヘルニア手術 12 1.08 4.83 0.00 50.08
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
胆嚢疾患に対して実施される腹腔鏡下胆嚢摘出術が多く、その他の様々な疾患の治療法についても積極的により低侵襲な腹腔鏡下手術を取り入れております。当科のがん診療においては、鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院として地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
入院医療費のDPC包括医療費支払い制度から見た入院患者数と保険請求した患者数割合の指標です。
入院の合併症として代表的な、会計上使用するDPC分類から播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症など重篤な合併症や手術・術後の合併症の発生率を示した4つの患者数を集計しました。
この表に示す4つのDPCコードは、アップコーディングなど不適切なコーディングとみなされる確率が高いものです。
感染を起こすと入院後も全身状態が悪化して重症な病態になるケースも少なくありません。
「入院契機と同一」とは、入院した時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者様であり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、その後に各傷病名欄の状態となり、入院時の疾患よりもそれらの治療により多くの医療資源が必要となった場合を言います。当院は様々な併存疾患をもつ患者様や高齢の患者様を多く診療しています。これらの合併症ついては、急性期治療を行う医療機関にとっては一定程度の発生は防げないものであり、全国値と当院の発生率の数値を比較しても両疾患の割合に大きな乖離はなく十分許容範囲にあると考えています。手術・処置等の合併症については、全てDPC病名と入院契機病名が同一である症例でした。つまり、手術・処置などの合併症を主訴として入院され、治療を受けた入院患者様のみこのコードで請求されています。
更新履歴
2017/09/29
作成