令和3年度 野島病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 17 42 104 219 248 144
地域密着型で地域医療連携の中核を担う病院として、10歳未満~90歳以上の高齢の患者様まで幅広い患者様を受け入れています。退院患者総数795人の内、80歳~89歳の入院患者様が248人と最も多く、60歳以上の退院患者割合は89.9%でした。80歳以上の退院患者割合は49.3%でした。また、100歳以上の患者様が12人おられました。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900xx 心不全 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 14 28.79 17.35 0.00 85.07
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 13.14
0400801499x013 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病ありA-DROP スコア3 19.39
050070xx9900xx 頻脈性不整脈 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 6.85
050130xx97000x 心不全 その他の手術あり 手術・処置等1なし、1あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 22.07
地域包括ケア病棟での症例が多く公表できるデータが少ないですが、高齢者に多い「飲み込む機能」(嚥下機能)が低下し、誤嚥性肺炎や心不全の患者様が多くなっています。経口摂取困難となり、早期の自宅退院が難しくなることが、在院日数の長期化、転院率に反映されているようです。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 人工骨頭挿入術 肩、股等 16 88.81 25.32 12.50 79.81
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 23.02
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 19.34
070343xx99x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 手術なし 手術・処置等2なし 13.35
160400xx99x0xx 胸郭・横隔膜損傷 手術なし 手術・処置等2なし 9.25
高齢者の股関節・大腿骨近位部骨折、股関節骨頭壊死や股関節症、膝関節症により救急入院される患者様が多く、人工骨頭挿入術や人工関節再置換後のリハビリテーション継続のため平均在院日数が伸びる傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx97x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 その他の手術あり 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 29 14.79 9.78 0.00 81.48
010040x099000x 非外傷性頭蓋内血腫(非外傷性硬膜下血腫以外)(JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 12 83.00 18.90 0.00 71.17
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 11 23.18 15.63 0.00 72.18
010070xx9910xx 脳血管障害 手術なし 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 3.22
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 8.30
頭蓋内損傷や地域性から高齢者の脳卒中の入院患者様が多く、リスク管理下によって日常生活の動作向上や社会復帰を図っていただけるよう発生早期から積極的なリハビリテーションを開始して治療を行っています。また、地域連携パスの活用により連携して治療を行っています。脳卒中の原因となる内頚動脈狭窄症については、低侵襲に経皮的頚動脈ステント留置術を施行しています。未破裂脳動脈瘤の治療については、血管内コイル塞栓術やクリッピング術を施行しています。脳動脈瘤破裂に伴うくも膜下出血に対しては、血管内治療や開頭手術を緊急に行えるように対応をしております。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 20 24.40 15.63 0.00 74.85
010060x2990201 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 14 55.00 15.57 0.00 78.79
010060x2990200 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 3、4又は5 19.01
010060x2990211 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病1あり発症前Rankin Scale 0、1又は2 17.61
010060x0990201 脳梗塞(脳卒中発症4日目以降又は無症候性、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 定義副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 15.42
発症3日以内の急性期脳梗塞が最も多い疾患となります。また、脳梗塞は再発したり身体に後遺症を残す疾患であり、維持期・慢性期の治療が必要になるので、計画管理病院として回復期リハビリテーション病棟や維持期管理を担う介護施設を併設しております。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。) 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 10 6.80 2.65 0.00 73.00
060020xx04xxxx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 7.96
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 9.21
130090xx97x0xx 貧血(その他) 手術あり 手術・処置等2なし 10.38
060130xx9900xx 食道、胃、十二指腸、他腸の炎症(その他良性疾患) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 7.74
消化器疾患に対して内視鏡による早期発見、早期治療を実施して、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)による低侵襲でQOLを損なわない内視鏡的治療を実施しています。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 12 9.83 4.74 0.00 76.83
060210xx9710xx ヘルニアの記載のない腸閉塞 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし 23.57
060335xx02000x 胆嚢炎等 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 手術・処置等1なし 手術・処置等2なし 定義副傷病なし 7.11
0400801499x012 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 手術なし 手術・処置等2なし 定義副傷病ありA-DROP スコア2 18.75
060035xx010x1x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術・処置等1なし 定義副傷病あり 25.22
胆嚢疾患に対してだけではなく、悪性疾患に対しても積極的により低侵襲な腹腔鏡下手術を取り入れております。男性・女性共65歳以上をピークに消化器系がん(大腸癌・胃癌)の罹患が多いようです。当院のがん診療においては地域がん診療の中核的な役割を担う鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院としてがん診療をしています。また、地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。(合計患者数が10人未満の場合、このデータに数値は表示しておりません。)
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 8
大腸癌 12 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌とは罹患率の高い5つの癌(胃癌、大腸癌、肺癌、乳癌、肝癌)のことを言います。
この5大癌と呼ばれる5つの代表的ながん疾患である胃癌・大腸癌・乳癌・肺癌・肝癌の診療情報指標です。当院のがん診療においては、地域がん診療の中核的な役割を担う鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院としてがん診療をしています。更に地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。
自施設や他施設などにおいて当該腫瘍の診断を受け、初回治療を実施した患者数となります。なお、初回治療とは、「がん」に対して初発時に計画された一連の治療及び緩和治療を言い、他施設からの診断・治療も含みます。UICC・TNM病期分類では、2020年症例から第3.2版(ICD-O-3.2)を採用して院内がん登録を行っています。原発腫瘍の大きさ(T)、リンパ節転移の有無(N)、他臓器への転移の有無(M)の組み合わせによってStage期(病期)が判定されますので、「がん」がどのくらい進行しているかをUICC・TNM第8版よりStage分類(病期)をしています。 再発とは、自施設・他施設を問わずに初回治療が完了、寛解後に局所再発や遠隔転移を来した場合を再発として集計します。(Tis=Stage0期及び、各Stage別の合計患者数が10人未満の場合、このデータに数値は表示しておりません。)
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症
中等症 13 82.85 82.69
重症
超重症
不明
市中肺炎とは、在宅で日常生活を送っている人に起こる肺炎です。重症度は、年齢、脱水の有無、動脈血酸素飽和度、意識状態、血圧の5つの因子により分類されます。重症になるにつれて高齢者の割合が増えてきます。当院の症例患者数を見ると、中等症が全体の65%を占めています。年齢層が高くなるほど重症度も高くなり、平均在院日数も長くなる傾向です。日常生活をされていて発症した肺炎で、市中肺炎の重症度指標です。(合計患者数が10人未満の場合、このデータに数値は表示しておりません。地域包括ケア病棟での症例数が多く、表示するデータが少なくなっています。)
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 119 81.26 78.75 2.26
その他 14 55.57 83.14 0.75
【ICD】とは、死因や疾病の国際的な統計基準として世界保健機関(WHO)において定められた分類です。正式には「疾病及び 関連保健問題の国際統計分類」といます。異なる国や地域から、異なる時点で集計された死因や疾病のデータの記録、分析、比較を行うために国際的に統一した基準で設けられた疾病コード分類です。
データを集める上で重要なことは、一定のルールと基準が示されていることです。ICD は多くの原則とルールが定められているため、時系列の比較や国際比較が可能となり、 一般疫学全般や健康管理のための標準的な国際分類となっています。ICD を用いることで全ての傷病名を分類することが可能となるため、死因統計や疾病統計などへの使用に適しているために、医療機関における診療記録の管理などに活用されています。また、平成15年度より急性期病院を中心に導入されたDPC/PDPS(診断群分類 による1日当たり包括支払い方式)に利用されました。
このICD-10の基準に従って脳梗塞などの脳血管疾患で入院された患者様を病態の種類別に分類して集計しています。     【脳梗塞】とは、脳に栄養を与える動脈が閉塞や狭窄を起こすことにより、脳組織が酸素欠乏や栄養不足に陥り、その状態がある程度の時間続いた結果、その部位の脳組織が壊死(梗塞)してしまったものをいいます。脳梗塞が起きやすいのは高齢者ですが、他の危険因子である高血圧、糖尿病、脂質異常症、心臓病、ストレス、喫煙、大量飲酒、脱水、肥満などは、いずれも生活習慣に関係したものです。 脳梗塞の予防は、医師の指導に従って治療すべき生活習慣病を早めに治すことが大切です。
当院では、脳梗塞疾患が全疾患の16.6%を占めています。また、発症3日以内の急性期脳梗塞が最も多い疾患となり脳梗塞全体の89.5%を占めています。脳梗塞は再発をしたり身体に後遺症を残す疾患となりますので、維持期・慢性期の治療が必要になるので、当院には計画管理病院として回復期リテーション病棟や維持期管理を担う介護施設を併設しており地域連携パスを活用して連携されており、医療・介護に継ぎ目のない脳卒中医療を施行しております。また、脳卒中の原因となる内頚動脈狭窄症(脳実質外動脈閉塞症及び狭窄症、脳梗塞に至らなかったもの)については、低侵襲に経皮的頚動脈ステント留置術を施行しています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 16 6.63 72.00 18.75 84.06
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 11 1.55 43.64 0.00 72.73
K0811 人工骨頭挿入術 肩、股
K0462 骨折観血的手術 前腕、下腿、手舟状骨
K082-31 人工関節再置換術 肩、股、膝
平均年齢から高齢者の骨折が多いことが分かります。手術後の継続リハビリは、院内にある回復期リハビリテーション病棟で実施している為、術後日数が長くなる傾向にあります。更に高齢者の股関節・大腿骨近位部骨折、股関節骨頭壊死や股関節症、膝関節症により救急入院される患者様が多く、人工骨頭挿入術や人工関節再置換後のリハビリテーション継続のため平均在院日数が伸びる傾向にあります。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術 30 1.90 17.13 0.00 83.57
K1781 脳血管内手術 1箇所
K178-4 経皮的脳血栓回収術
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む)
慢性硬膜下血腫は高齢者の頭部外傷後に発症することが多い疾患で、穿孔洗浄術の症例数が多いです。未破裂脳動脈瘤の治療については、血管内コイル塞栓術やクリッピング術、脳卒中の原因となる内頚動脈狭窄症については、低侵襲に経皮的頚動脈ステント留置術を施行しています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む) 16 12.94 71.63 18.75 80.94
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 11 1.64 7.45 0.00 75.55
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 10 1.70 5.80 0.00 65.30
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術
K682-2 経皮的胆管ドレナージ術
脳疾患や誤嚥性肺炎等により嚥下機能が低下したり経口摂取が困難となった患者様へ行う胃瘻造設術の症例数が多く大半は内視鏡下で行っています。その他の様々な疾患の治療法についても積極的に、より低侵襲な腹腔鏡下手術を取り入れております。当院のがん診療においては地域がん診療の中核的な役割を担う鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院としてがん診療をしています。また、鳥取県地域がん診療連携拠点病院に準じる病院として地域がん診療連携拠点病院や大学病院などと連携して、がんの種類や進行度に応じてさまざまな治療法を組み合わせた集学的治療を行っております。(合計患者数が10人未満の場合、このデータに数値は表示しておりません。) 
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
入院医療費のDPC包括医療費支払い制度から見た入院患者数と保険請求した患者数割合の指標です。
入院の合併症として代表的な、会計上使用するDPC分類から播種性血管内凝固症候群(DIC)、敗血症など重篤な合併症や手術・術後の合併症の発生率を示した4つの患者数を集計しました。
【播種性血管内凝固症候群(DIC)】とは、感染症などによって起こる、全身性の重症病態です。【敗血症】とは、感染症などによって起こる、全身性炎症反応の重症病態となります。治療に大きな医療資源が投入されますので、該当するDPC算定では高額な点数が設定されています。【真菌症感染】とは、真菌による感染症です。【手術・処置などの合併症】とは、この合併症については術後出血や術後創部感染症などが有ります。手術・処置施行により一定割合で発生してしまう病態なので、医療ミスとは異なります。この表に示す4つのDPCコードは、アップコーディングなど不適切なコーディングとみなされる確率が高いものです。
感染を起こすと入院後も全身状態が悪化して重症な病態になるケースも少なくありません。
「入院契機と同一」とは、入院した時に各傷病名欄の疾患と診断されている患者様であり、「入院契機と異なる」とは、入院した時には別の病気で入院したが、その後に各傷病名欄の状態となり、入院時の疾患よりもそれらの治療により多くの医療資源が必要となった場合を言います。当院は様々な併存疾患をもつ患者様や高齢の患者様を多く診療しています。これらの合併症ついては、急性期治療を行う医療機関にとっては一定程度の発生は防げないものであります。手術・処置などの合併症を主訴として入院され、治療を受けた入院患者様のみこのコードで請求されています。       全国値と当院の発生率の数値を比較しても両疾患の割合に大きな乖離はなく十分許容範囲にあると考えています。(合計患者数が10人未満の場合、このデータに数値は表示しておりません。)
更新履歴
2022/10/01
作成